保存ベクトル流(読み)ほぞんベクトルりゅう(英語表記)conserved vector current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「保存ベクトル流」の意味・わかりやすい解説

保存ベクトル流
ほぞんベクトルりゅう
conserved vector current

CVC略記する。β崩壊を引起す弱い相互作用は,電磁相互作用における電流に似た性質をもつ部分を含み,これをベクトル流と呼ぶ。このベクトル流は電荷保存則と似た保存則を満たしていることが知られていて,保存ベクトルと呼ばれる。β崩壊と μ 崩壊の強さがほぼ等しいことから見出された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android