化学辞典 第2版 「保温材」の解説
保温材
ホオンザイ
heat insulator
装置および装置内あるいは建造物内の温度を,外温に対して高温あるいは低温に保つために用いる材料.一般に熱伝導度の低いものが使われる.従来,石綿がおもに用いられてきたが,中皮種などの疾病の原因となることが明らかになり,2004年から特殊な代替不可製品を除き製品製造などが原則禁止された.現在では,低温用にはポリスチレンフォーム,硬質ウレタンフォーム,グラスフォーム,グラスウールなどが用いられ,高温用にはケイ酸カルシウム,グラスウール,ロックウールなどが用いられている.使用条件に対しては,機械的強度なども考慮する必要がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報