ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「倫理的実存」の意味・わかりやすい解説 倫理的実存りんりてきじつぞんethische Existenz キルケゴールの用語。美的実存と宗教的実存との中間に位置する。美的実存が退屈になり,さらに内面化されて到達される段階であるが,ここでは有限なものよりも永遠なものが優位をもつとはいえ,なお永遠なものの要求は有限な地上的なもののうちで満たされうると信じられている。しかし,やがて自己の悪,罪に対する不安,絶望を通してさらに高次の宗教的段階に進むとされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by