倫理的実存(読み)りんりてきじつぞん(英語表記)ethische Existenz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「倫理的実存」の意味・わかりやすい解説

倫理的実存
りんりてきじつぞん
ethische Existenz

キルケゴール用語美的実存宗教的実存との中間に位置する。美的実存が退屈になり,さらに内面化されて到達される段階であるが,ここでは有限なものよりも永遠なものが優位をもつとはいえ,なお永遠なものの要求は有限な地上的なもののうちで満たされうると信じられている。しかし,やがて自己の悪,罪に対する不安,絶望を通してさらに高次の宗教的段階に進むとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android