側ヶ谷戸貝塚・側ヶ谷戸古墳群(読み)そばがやとかいづか・そばがやとこふんぐん

日本歴史地名大系 の解説

側ヶ谷戸貝塚・側ヶ谷戸古墳群
そばがやとかいづか・そばがやとこふんぐん

[現在地名]大宮市三橋

荒川支流のかも川左岸に位置する。なだらかな傾斜で谷に接続する標高一〇―一三メートルの台地上に、縄文時代草創期から平安時代までの各種の遺跡がある。縄文時代前期の関山・黒浜期に地点貝塚が形成された。ヤマトシジミを主体とし、ハマグリカキオキシジミなどが少量混じる主淡貝塚である。古墳は台地上と自然堤防上に築造される。七―八世紀初頭の古墳群で、前方後円墳であったといわれる井刈いかり古墳を主墳として、埴輪を持ち、墳丘が残る稲荷塚いなりづか古墳・茶臼塚ちやうすづか古墳、埴輪のない台耕地稲荷塚だいこうちいなりづか古墳・上の稲荷かみのいなり古墳、石室のみが遺存している山王山さんのうやま古墳、墳丘をまったく失った中郷なかごう古墳などが知られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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