デジタル大辞泉 「偸」の意味・読み・例文・類語 とう【偸】[漢字項目] [音]トウ(漢) チュウ(慣) [訓]ぬすむぬすむ。ぬすびと。「偸安・偸盗とうとう・ちゅうとう」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「偸」の読み・字形・画数・意味 偸11画 [字音] トウ・チュウ(チウ)[字訓] かりそめ・ぬすむ・とる[字形] 形声声符は兪(ゆ)。兪に(愉)(とう)・鍮(ちゆう)の声がある。兪は舟と余とに従う。舟は盤、余は手術刀の形。手術刀で膿血を盤に移し除いて、治癒することを兪という。これによって一時の偸安をうることができる。ゆえに一時の、かりそめのものをいう。また偸薄・偸盗の意に用いる。[訓義]1. かりそめ、しばらく、一時の。2. かるい、まじめでない、かるがるしい。3. ぬすむ、ぬすみとる、とる。4. 儔(ちゆう)と通じ、たぐい、ならぶ。[古辞書の訓]〔和名抄〕偸 楊氏語抄に云ふ、偸兒、沼須比斗(ぬすびと) 〔名義抄〕偸 ヌスミ・ヌスム・ヌスミニ・ヒソカニ・ウスシ・イヤシ・シバラクモ・イヤシクモ・カハル 〔立〕偸 カハル・イヤシ・ヌスミ・ウスシ・ヒソカニ・カタマシ・シハラク・イヤシクモ[語系]偸・・thoは同声。佻thyは声近く、〔爾雅、釈言〕に「佻は偸なり」とあり、軽薄の意。また盜(盗)dは声近く、盗窃することをいう。儔diuと声が通じ、〔老子〕に「(健徳)は偸(おこた)るが(ごと)し」という語がある。[熟語]偸安▶・偸栄▶・偸営▶・偸活▶・偸間▶・偸巻▶・偸看▶・偸閑▶・偸漢▶・偸眼▶・偸去▶・偸曲▶・偸穴▶・偸巧▶・偸香▶・偸幸▶・偸刻▶・偸視▶・偸嘴▶・偸児▶・偸取▶・偸酒▶・偸情▶・偸食▶・偸人▶・偸生▶・偸声▶・偸窃▶・偸浅▶・偸俗▶・偸存▶・偸惰▶・偸懦▶・偸怠▶・偸褫▶・偸長▶・偸▶・偸盗▶・偸匿▶・偸入▶・偸薄▶・偸慢▶・偸眠▶・偸盟▶・偸免▶・偸▶・偸▶・偸楽▶・偸懶▶・偸猥▶[下接語]猿偸・姦偸・強偸・狗偸・群偸・偸・寇偸・小偸・鼠偸・惰偸・夜偸 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報