岩石学辞典 「偽斑状」の解説 偽斑状 この名称は混乱しており,様々な定義がなされてきた.アウイはドレライトで輝石の結晶が長石質の石基に埋もれている組織に使用した[Hauy : 1822].その後ラソウは大きな結晶が粗粒の石基に囲まれている組織とした[Lasaulx : 1875].ハーカーは火成岩の組織で斑晶が結晶形成の初期を表していないものとした[Harker : 1897].ベッケはこの名称は変成岩の組織で,結晶片岩中の石榴石のように再結晶の過程で大きな明瞭な結晶が発達した組織で,porphyroblasticと同意語とした[Becke : 1913]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報