備中往来(読み)びつちゆうおうらい

日本歴史地名大系 「備中往来」の解説

備中往来
びつちゆうおうらい

近世、倉吉町の西隣岡田おかだ村と秋喜しゆうき村の境界付近で八橋やばせ往来より分岐して南西方に向かい、天神野てんじんの台地上をほぼ直線的に進み、湯関ゆのせき宿(現関金町)を経て犬挟いぬばさり峠越で作州に入り、勝山かつやま(現岡山県勝山町)から備中方面へ通じる街道。作州往来・美作街道などとも称された。伯耆と備中・美作を結ぶ他の諸街道と比べて犬挟峠付近を除けば道は比較的平坦であったため、倉吉地方の特産品を中心とする諸物資の流通ルートとして盛んに利用された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android