小鴨(読み)コガモ

デジタル大辞泉 「小鴨」の意味・読み・例文・類語

こ‐がも【小×鴨】

カモ科の鳥。全長約38センチ、日本のカモ類では最小。雄は背が灰色がかった色で、顔は茶色、目の後方緑色。雌は全体淡褐色冬鳥として各地池沼渡来するが、北日本では繁殖するものもある。たかぶがも。 冬》
[類語]真鴨軽鴨夏鴨鴛鴦おしどり鵞鳥家鴨あひる合鴨

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精選版 日本国語大辞典 「小鴨」の意味・読み・例文・類語

こ‐がも【小鴨】

  1. 〘 名詞 〙 カモ科の水鳥。全長三五~四〇センチメートル。雄は頭、くびが栗色で、目から後頭にかけて白いふちのある緑色帯がある。背面と脇は黒白の細線があり、腹面は白く胸に黒点がある。雌は地味で全体に暗褐色。雄も夏季には雌と同様になる。重要な猟鳥で肉は美味。九~一〇月頃各地の水辺に渡来。北海道と本州北部の山地では夏も少数残留し繁殖する。たかぶ。たかべ。《 季語・冬 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「小鴨(コカモ)の汁に鰤の焼物にて振舞」(出典浮世草子西鶴織留(1694)一)

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