デジタル大辞泉 「僭ふ」の意味・読み・例文・類語 ひと‐ころ・う〔‐ころふ〕【×僭ふ】 [動ハ四]《「ひと」は人、「ころふ」は如しの意か。後世「ひとごろふ」「ひとごろぶ」とも》みずからを君主になぞらえる。分限を超えて君主のように振る舞う。「蘇我入鹿…独り―・ひ立たむことを謨はかる」〈皇極紀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「僭ふ」の意味・読み・例文・類語 ひと‐ころ・う‥ころふ【僭】 ( 「ひとごろう」とも ) 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙① ひとしく並ぶ。いっしょに並ぶ。[初出の実例]「耦(ヒトコロフ)国」(出典:春秋経伝集解保延三年点(1137))「偶はひとごろう心ぞふたりつがうを云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一六)② 臣としての分限を越えて、君主のようにふるまう。度を越えて上の人のことをまねる。[初出の実例]「蘇我臣入鹿、〈略〉天下に振すことを忌みて独り僣(ヒトコロヒ)立むことを謨る」(出典:日本書紀(720)皇極二年一〇月(岩崎本訓)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例