儲役(読み)もうけやく

精選版 日本国語大辞典 「儲役」の意味・読み・例文・類語

もうけ‐やく まうけ‥【儲役】

〘名〙
演劇映画などで、あまり骨を折らないのに、観客の人気を得る得な役。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「黙阿弥鼠小僧義賊と称する儲(マウ)け役(ヤク)に書卸されて居て」
② 自分にとって利益のある役割。思いがけず得な役割。やりがいのある役目
五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉二六「其は表向の義理なりや是非は無いが、此所は汝の儲(マウ)け役」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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