元中山村(読み)もとなかやまむら

日本歴史地名大系 「元中山村」の解説

元中山村
もとなかやまむら

[現在地名]南陽市元中山

岩部いわべ山の北、鷹戸たかのへ山東麓に位置する。もと中山なかやま(現上山市)のうちで、明治二年(一八六九)中山村が一時酒田県所属になったとき分村。中山村が成立する以前の集落で、そのなかでも日影ひかげ集落は最も古い集落らしく、同地の吉田・伊津・松家の先祖は蒲生郷可の家臣吉田維盛の子孫と伝える。幕末の有名な刀工水心子正秀諏訪原すわばら集落の出身。文化三年(一八〇六)の正秀の書簡がある(鈴木嘉吉氏蔵)。明治一一年の家数五七・人数三八〇、耕地二一二町六反余(山形県一覧全図)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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