元隣(読み)げんりん

精選版 日本国語大辞典 「元隣」の意味・読み・例文・類語

げんりん【元隣】

  1. やまおかげんりん(山岡元隣)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「元隣」の意味・わかりやすい解説

元隣
げんりん
(1631―1672)

江戸前期の俳人国学者。山岡氏。字(あざな)は徳甫(とくほ)。別号而慍斎(じうんさい)、洛陽(らくよう)山人、抱甕斎(ほうようさい)。医名は玄水。伊勢(いせ)山田(三重県)の商家の出身。上京して俳諧(はいかい)、国学を北村季吟(きぎん)について修行。また儒学や禅学にも通じ、さらに医学をも修めた。季吟門の逸材で、仮名草子、俳諧、古典注釈などに活躍した。仮名草子作者としては、教訓的随想集『他我(たが)身の上』(1657)や『小さかづき』があり、俳諧関係では『身の楽(らく)千句』『俳諧小式』『歌仙ぞろへ』の編著がある。また日用の家具、文房具を題材とした『宝蔵(たからぐら)』(1671)は、俳文集の嚆矢(こうし)として評価される。ほかに、古典注釈書として『徒然草鉄槌(つれづれぐさてっつい)増補』『鴨長明方丈記(かものちょうめいほうじょうき)』『水鏡抄』『世の中百首註(ちゅう)』などがある。

[雲英末雄]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「元隣」の解説

元隣 げんりん

山岡元隣(やまおか-げんりん)

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