デジタル大辞泉 「先の世」の意味・読み・例文・類語 さき‐の‐よ【先の世】 1 前世ぜんせ。「あてもなく憧れて―の魂を追い」〈杢太郎・緑金暮春調〉2 死後の世。後世ごせ。「―にもあれの魂に仕合せがありますように」〈中勘助・菩提樹の蔭〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「先の世」の意味・読み・例文・類語 さき【先】 の 世(よ) ① この世に生まれる前に生きていた世。前世(ぜんせ)。先の生(しょう)。[初出の実例]「さきのよの罪おもひやられ侍れば、天地のゆるされなき身に侍るめり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)② 死んで行く世。あの世。後世(ごせ)。後生(ごしょう)。[初出の実例]「さきの世はしられぬ物と知りながら命の後や猶や契らむ〈津守国夏〉」(出典:新葉和歌集(1381)恋三・八〇一)③ 前の時代。以前。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例