先乗(読み)さきのり

精選版 日本国語大辞典 「先乗」の意味・読み・例文・類語

さき‐のり【先乗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 行列の先頭に立って行く騎馬の人。前駆。さき馬。⇔後乗(あとのり)
    1. [初出の実例]「領主より物頭など案内致し候処、先乗をして右の嶮岨を鼻革を掛て乗下げ乗登す由」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)四)
  3. 他より先にのりこむこと。先に行って準備をすること。また、その人。先発。
    1. [初出の実例]「出入の日雇取に、麻上下着せて徒若党にこしらへ六枚肩て七種(ななくさ)ふませての先乗(サキノリ)」(出典:談義本・教訓続下手談義(1753)三)
  4. 芝居・相撲などの旅興行で、打合わせや準備などのため、一行に先だって興行地におもむくこと。また、その人。〔モダン辞典(1930)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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