旅興行(読み)タビコウギョウ

デジタル大辞泉 「旅興行」の意味・読み・例文・類語

たび‐こうぎょう〔‐コウギヤウ〕【旅興行】

各地を回って演芸見世物などの興行をすること。また、その興行。

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精選版 日本国語大辞典 「旅興行」の意味・読み・例文・類語

たび‐こうぎょう‥コウギャウ【旅興行】

  1. 〘 名詞 〙 地方を巡回してその地の見物人を集め、入場料をとって演劇・見世物などを催すこと。旅先でする興行。
    1. [初出の実例]「旅興行に出ると、俺はあいつと同じ宿をとった」(出典:放浪記(1928‐29)〈林芙美子〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「旅興行」の意味・わかりやすい解説

旅興行 (たびこうぎょう)

歌舞伎等の一座劇団)が本拠地都市を離れ,地方を巡回して興行すること。巡業旅芝居ともいい,略して単に〈旅〉ということもある。地方都市で一座を迎え興行のすべての責任者となる者を請元(うけもと)といい,土地の顔役などが引き受けていた。旅興行は江戸時代から行われていて,多くは都会では不入りになる夏場に旅に出た。現在でも夏休み等をねらっての巡業が多く,また,移動芸術祭の秋巡業も毎年行われている。
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