コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

先懸(先駆) さきがけ

1件 の用語解説(先懸(先駆)の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

さきがけ【先懸(先駆)】

先登とも書く。中世武士が他にさきがけて敵陣へ攻め入ることをいう。戦場にあって名誉とされ,勲功の対象ともされた。当時の武士が戦場で自己の武名をはせる最良の方法はこの先懸(先登)を果たすことであった。〈兵の本意は先登なり,先登に進むの時,敵は名謁(なのり)をもってその仁を知る〉との《吾妻鏡》に引用する下河辺行平の詞は武士一般の先懸への思惑を端的に示すものであろう。また同じく《吾妻鏡》には熊谷直実が佐竹征伐の功績によって熊谷郷の地頭職を安堵された下文(くだしぶみ)が見えるが,そこには〈直実,万人に勝れて前懸(さきがけ)し,一陣を懸け壊り,一人当千の高名を顕す〉との文言が付され,これが合戦における武士の勧賞(げんしよう)に値するものであったことを示している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone