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免疫不全 めんえきふぜんimmuno‐deficiency

知恵蔵の解説

免疫不全

免疫不全は先天性後天性の2つに大別される。先天性免疫不全は免疫細胞がうまく成熟しないために起こる。これにはB細胞系の異常、T細胞系の異常、マクロファージ系の異常、あるいはT細胞とB細胞の両方の異常など、様々な型が知られている。いずれも重症の感染症を繰り返し起こす。後天的に起こる免疫不全としては、後天性免疫不全症候群(エイズ)がよく知られており、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染により発症する。HIVは免疫を促進するヘルパーT細胞に感染してその数を著しく減少させるので、免疫不全が起こる。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

大辞林 第三版の解説

めんえきふぜん【免疫不全】

免疫担当細胞である B 細胞・ T 細胞あるいはマクロファージ系細胞の異常、補体の欠陥などのため、免疫機能になんらかの欠損がある状態。先天的な遺伝子異常のほか、薬物(免疫抑制剤など)・栄養障害・感染、手術や外傷などによる。免疫欠損。 → エイズ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の免疫不全の言及

【免疫】より

…事実,自己に対して免疫反応が発動して,さまざまな難病(自己免疫疾患)が起こることが知られている。また免疫機構に欠陥が生じれば,生理的な反応を起こすことができずに,生体は無防備状態になってしまう(免疫不全)。ことに,ある種のウイルスが免疫を担当しているリンパ球に感染した場合には,重篤な免疫不全が起こり,しばしば致死的である(後天性免疫不全症候群,AIDS(エイズ)がこの例である)。…

【免疫不全症】より

…生体の防御機構である免疫機構が,なんらかの原因によって障害されている状態を免疫不全といい,これによって起こる疾患を免疫不全症という。免疫機構自体の障害によって起こる原発性免疫不全症と,外因や免疫系以外の基礎疾患が原因となって起こる続発性免疫不全症に大別される。…

※「免疫不全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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