入れ代り(読み)イレカワリ

デジタル大辞泉 「入れ代り」の意味・読み・例文・類語

いれ‐かわり〔‐かはり〕【入れ代(わ)り/入れ替(わ)り】

入れかわること。交代。いりかわり。「―に別の店員が応対する」
江戸時代、毎年陰暦11月に歌舞伎俳優が出演する劇場をかえたこと。また、その時の興行顔見世芝居
[類語]交代入れ替え更迭こうてつ代替だいたい交番代謝チェンジ

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精選版 日本国語大辞典 「入れ代り」の意味・読み・例文・類語

いれ‐かわり‥かはり【入替・入代】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 入れかわること。交替すること。いりかわり。
    1. [初出の実例]「入れ代りに新しく奉公にきた小間使は」(出典:祝盃(1909)〈永井荷風〉四)
  3. 近世、毎年一一月に俳優が劇場を交替したこと。また、その月に興行する芝居顔見世
    1. [初出の実例]「顔見世、入替り定てより、役者附四方に散じ、世界定め、はなし初、読初(よみぞめ)稽古、惣ざらへ、下りの乗込一座のさはぎ」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
  4. 下男や女中が雇いの期限が切れて、他の者といれかわること。出替り。
  5. いりかわり(入替)[ 一 ]

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