日本歴史地名大系 「入山辺地区」の解説 入山辺地区いりやまべちく 長野県:松本市入山辺地区松本市の東方約八キロの位置にあって、小県(ちいさがた)郡・諏訪郡と郡境を接し、東・南・北は山に囲まれる。総面積は七千六九三町歩、その九五パーセントが山地である。東は小県郡の武石(たけし)村、南は岡谷(おかや)市に対する。村の中央を山辺川(下流は薄(すすき)川)が流れ、西は里山辺(さとやまべ)地区に接する。三城(さんじろ)集落が標高一三二〇メートルで最も高く、最低は南方(みなみがた)集落で七〇〇メートル、松本市で標高差の最も大きい地区である。天保五年(一八三四)の信濃国郷帳に記載されている橋倉(はしくら)・南方(みなみがた)・桐原(きりはら)・北入(きたいり)・中入(なかいり)の五ヵ村の地域である。このうち北入・中入は、天正検地では「四百九拾四石壱斗四升五合此内拾七石は徳運寺領 入山辺村」(筑摩安曇両郡郷村御朱印御高附)と一村であり、寛永三年(一六二六)に二村に分れた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by