入木村
いるきむら
[現在地名]室戸市佐喜浜町 入木
佐喜浜村の北、海岸沿いの村で、入木川下流の扇状地に集落がある。佐喜浜村の枝村で、天正一七年(一五八九)の佐貴浜村地検帳では入木・居木の二様に表記され、地元では「ゆるぎ」とも称する。
天福元年(一二三三)の佐喜浜八幡宮棟札銘(蠧簡集木屑)に「入木ノ住人宝善坊」とあり、天文二三年(一五五四)棟札銘(同書)には村内の安勝寺の名がみえる。当村は本村佐喜浜村と深いかかわりをもち、安勝寺は佐喜浜八幡宮の祭礼に重要な役割を果したのをはじめ、同八幡の神主は代々入木村より出したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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