入来村(読み)いりきむら

日本歴史地名大系 「入来村」の解説

入来村
いりきむら

[現在地名]吹上町入来

中之里なかのさと村の西に位置し、南は大野おおの(現金峰町)、西は吹上浜。伊作いざく川河口一帯である。入木村とも記す。中世は伊作庄に含まれ、庄内の入来名・入来別符名が当地にあった。伊作庄雑掌らは正安三年(一三〇一)以来阿多北方地頭の二階堂行雄が境を越え、入来別符名内大牟礼等を押領したと訴え(文保三年六月日「伊作庄雑掌下司申状」島津家文書)、元応元年(一三一九)鎮西探題は薩摩在国司に対し二階堂行雄の尋問を命じたが(同年九月二〇日「鎮西御教書案」同文書)、結果は不明である。元亨四年(一三二四)には伊作庄の下地中分に伴い、当名は伊与倉いよくら(伊作川)の南側なので地頭方となったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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