入身(読み)いりみ

精選版 日本国語大辞典 「入身」の意味・読み・例文・類語

いり‐み【入身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相撲の手の一つ。相手の手もとにぴったり自分の体を密着させて相手を倒すわざ。
    1. [初出の実例]「上(うは)手之入身(いリミ)」(出典随筆・相撲伝書(1716‐36頃))
  3. 斬り合いで、相手の手もとに自分の身を入れて構えること。
    1. [初出の実例]「修羅のはたらきは、みな兵法にて、勝身、つよみ、入身(イリミ)かんがへ、能にはまぬる事、習也」(出典:舞正語磨(1658)上)
  4. 柔術などの武術で、武器を持つ相手に素手で立ち向かうこと。
  5. 武術の試合などで、相手として立ち向かうこと。
    1. [初出の実例]「まづ弓をはじめて〈略〉次に竹刀其入身(ミ)には小石与四郎とて家中若手の内の達者なるが出たるに」(出典:浮世草子武道伝来記(1687)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android