入黒子(読み)いれぼくろ

精選版 日本国語大辞典 「入黒子」の意味・読み・例文・類語

いれ‐ぼくろ【入黒子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いれほくろ」とも )
  2. 入れ墨をすること。また、その入れ墨。
    1. (イ) 互い真情を示すために腕に情人の名を「〇〇命」などと彫り込むもの。
      1. [初出の実例]「白き物こそ黒くなりけれ 若衆のはだへにいらぬいれほくろ〈慶友〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一七)
    2. (ロ) 肌に絵や文字を彫りつけたもの。
      1. [初出の実例]「両の腕(かひな)は反故染を見るごとくいろいろの入ぼくろして」(出典浮世草子世間子息気質(1715)二)
  3. 現代の化粧法の一つ。書いたり、はりつけたりするほくろ。西洋では一七世紀後半に流行つけぼくろ。〔和英語林集成初版)(1867)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android