全身性アミロイドーシス治療剤(読み)ゼンシンセイアミロイドーシスチリョウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

全身性アミロイドーシス治療剤

製品名
《タファミジスメグルミン製剤》
ビンダケル(ファイザー

 指定難病のひとつの全身性アミロイドーシスのうち、タンパク質の合成異常によるトランスサイレチン(TTR)型の家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)で末梢神経障害の進行抑制として用いる薬です。TTRアミロイドの形成を抑制することで、末梢神経へアミロイドが沈着するのを防ぎます。


発疹ほっしんなどの過敏症状がおこることがあります。このような症状が現れたときは、使用を中止して、すぐに医師に報告してください。


手足の痛み、下痢吐き気、頭痛、尿路感染、歯肉の腫れなどがおこることがあります。こうした症状が現れたときは、医師に相談してください。


①カプセル剤で、1日1回、噛まずに服用します。1日の服用時間・服用回数、服用期間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。


②この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人は使用できません。重い肝機能障害のある人、妊婦または現在妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人は、使用できないことがあります。あらかじめ医師に報告してください。


ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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