八坂新庄(読み)やさかしんしよう

日本歴史地名大系 「八坂新庄」の解説

八坂新庄
やさかしんしよう

山城石清水いわしみず八幡宮検校宮清が記した、文永七年(一二七〇)三月日の宮清弥勒寺領注進状抜書案(石清水文書)によれば、大神新おおがしん(現日出町)とともに宇佐弥勒寺領西宝塔院家庄で、宮清門跡の相伝執務の庄園として掲げられている。西宝塔院とは石清水八幡宮の中にある宝塔院を東宝塔院というのに対し、鎮西の弥勒寺のうちに建てられた宝塔院をさした。西宝塔院は新宝塔院ともいわれ、永保元年(一〇八一)に落慶供養がなされた白河天皇御願の宝塔である。この塔院には供僧と庄園が付せられ、八坂新庄もこの塔院に付けられた庄園の一つであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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