…現在一般に賞味されるのはマアナゴで,ギンアナゴがそれに次ぐ。背開きにして骨,わた,ひれなどを除き,てんぷら,蒲焼,すし種,煮物,八幡巻(やわたまき)などにする。すし種には薄味に煮ておいたものを使い,軽くあぶってにぎる店もある。…
…福岡県柳川市の名物である〈蒸籠蒸(せいろむし)〉は,ウナギ飯をせいろうに入れて蒸したものである。そのほか,蒲焼を卵焼きに巻きこんだ〈うまき〉,キュウリもみに刻みこんだ〈うざく〉,煮たゴボウを巻きこんだ八幡巻(やわたまき)などもつくられる。素焼きはワサビじょうゆで食べるのがよく,肝はすまし仕立ての肝吸いや串焼きにされる。…
…各地に良質のゴボウがあったが,京都では八幡(やわた)ゴボウや堀川ゴボウが有名であった。前者は石清水(いわしみず)八幡宮近傍で産したもので,八幡はゴボウの代名詞にもなり,いまも煮たゴボウをアナゴやウナギで巻いたものを八幡巻と呼んでいる。現在では以上のほか,きんぴら,精進揚げ,柳川なべなどに用いられる。…
※「八幡巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...