八教(読み)ハッキョウ

デジタル大辞泉 「八教」の意味・読み・例文・類語

はっ‐きょう〔‐ケウ〕【八教】

天台宗で説く、化儀けぎ四教化法の四教の総称。→五時八教ごじはっきょう

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精選版 日本国語大辞典 「八教」の意味・読み・例文・類語

はっ‐きょう‥ケウ【八教】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。天台宗で説く教判一つ。衆生教化の形式方法面より仏教を分けた頓(とん)、漸(ぜん)、秘密、不定(ふじょう)四種化儀の四教)と、教理の内容面より分けた蔵、通、別、円の四種(化法の四教)の総称。〔八宗綱要(1268)〕

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世界大百科事典(旧版)内の八教の言及

【五時八教】より

…仏教の思想用語。天台の教義の一つ。隋の智顗(ちぎ)にはじまり,唐代に日本と朝鮮に伝えられ,宋代に集大成される。《法華経》を中心として,漢訳の仏典を整理し,そこに含まれる教理や実践方法のちがいを弟子の能力に応ずる釈迦の教育上の方便とみて,低きより高きに進む五つの時期と,八つの教理によって体系化し,すべてを《法華経》に帰一させるもの。華厳,阿含(あごん),方等(大乗),般若(はんにや),法華の五時と,蔵,通,別,円の化法の四教,および頓,漸,秘密,不定という化儀の四教に分かれる。…

※「八教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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