デジタル大辞泉
「四教」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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し‐きょう‥ケウ【四教】
- 〘 名詞 〙
- ① 詩・書・礼・楽の四つの教え。
- [初出の実例]「且四教、本二諸先王一立論、則変風乃文周所レ不レ知、

二南可二以尽一レ詩乎」(出典:読弁道(1812)二二) - [その他の文献]〔礼記‐王制〕
- ② ( 「論語‐述而」の「子以レ四教、文、行、忠、信」による ) 文(学問)・行(実践)・忠(誠実)・信(信義)の四つの教え。
- ③ ( 「礼記‐昏義」の「教以二婦徳・婦言・婦容・婦功一」による ) 婦徳・婦言・婦容・婦功の四つの教え。
- [初出の実例]「婦家礼、生来十年不レ出レ門、四教伝受慈母言」(出典:経国集(827)一三・奉和搗衣引〈巨勢識人〉)
- ④ 仏語。釈迦一代の教説を四種に整理したもの。天台智顗の蔵教・通教・別教・円教(化法の四教)や、頓教・漸教・秘密教・不定教(化儀の四教)をはじめ、中国、隋の笈多(ぎゅうた)の四諦教・無相教・法相教・観行教の四つなど、数種の分類がある。
- [初出の実例]「大集方等は秋の山、しけうの紅葉は色々に」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
- 「四教五時の春の花もにほはず、三諦即是の秋の月もくもれり」(出典:平家物語(13C前)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の四教の言及
【五時八教】より
…《法華経》を中心として,漢訳の仏典を整理し,そこに含まれる教理や実践方法のちがいを弟子の能力に応ずる釈迦の教育上の方便とみて,低きより高きに進む五つの時期と,八つの教理によって体系化し,すべてを《法華経》に帰一させるもの。華厳,阿含(あごん),方等(大乗),般若(はんにや),法華の五時と,蔵,通,別,円の化法の四教,および頓,漸,秘密,不定という化儀の四教に分かれる。【柳田 聖山】。…
※「四教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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