八方美人(読み)ハッポウビジン

デジタル大辞泉 「八方美人」の意味・読み・例文・類語

はっぽう‐びじん〔ハツパウ‐〕【八方美人】

《どこから見ても難点のない美人の意から》だれに対しても如才なく振る舞うこと。また、その人。非難の気持ちを込めて用いることが多い。
[類語]風見鶏内股膏薬茶坊主・日和見主義者・御都合主義者・オポチュニスト

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「八方美人」の意味・読み・例文・類語

はっぽう‐びじん ハッパウ‥【八方美人】

〘名〙 (どこから見ても難点のない美人の意から) だれからも悪く思われないように、如才なくふるまうこと。また、その人。八面美人。
※羽鳥千尋(1912)〈森鴎外〉「八方美人(ハッパウビジン)主義は死んでも学ばれない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

四字熟語を知る辞典 「八方美人」の解説

八方美人

どこから見ても難点のない美人の意。転じて、だれからも悪く思われないように、如才なくふるまうこと。また、その人。

[使用例] 八方美人主義は死んでも学ばれない[森鷗外*羽鳥千尋|1912]

[使用例] 森本君はなかなか八方美人だ。とても隅にゃアおけんわい[里見弴*今年竹|1919~27]

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android