八木岡春山(読み)ヤギオカ シュンザン

20世紀日本人名事典 「八木岡春山」の解説

八木岡 春山
ヤギオカ シュンザン

明治〜昭和期の日本画家



生年
明治12(1879)年12月12日

没年
昭和16(1941)年8月27日

出生地
東京・深川

本名
八木岡 亮之助

別名
別号=牧庵

経歴
明治29年下条桂谷に師事して北宗画を学ぶ。また古画の摸写研究に従事し、日本美術協会出品、受賞を重ねる。40年文展開設に際して結成された正派同志会に評議員として参加。大正元年文展に「江山晩興図」が初入選し、翌2年にも入選。8年日本美術協会第1部委員となり、昭和10年高松宮妃に日本画を進講。その後日本美術協会理事、評議員、第1部委員主任、審査長などを歴任。11年文展招待展に「薄暮」を出品、新文展にも12年「烟雨」などを無鑑査出品した。14年のニューヨーク万博では「暮靄」が優賞となる。他の代表作に「竹渓六題」「渓山帰樵」「夕月」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八木岡春山」の解説

八木岡春山 やぎおか-しゅんざん

1879-1941 明治-昭和時代前期の日本画家。
明治12年生まれ。下条桂谷(げじょう-けいこく)にまなぶ。日本美術協会を中心に活躍し,理事,審査長をつとめる。大正元年文展に初入選。昭和14年ニューヨーク万博で「暮靄」が優賞。北宗系の漢画もとに山水・花鳥画をえがいた。昭和16年8月27日死去。63歳。東京出身。本名は亮之助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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