八東川(読み)はつとうがわ

日本歴史地名大系 「八東川」の解説

八東川
はつとうがわ

千代川水系の一級河川。若桜わかさ落折おちおりの落折橋付近を上流端とし、若桜町・八東町・船岡ふなおか町・郡家こおげ町・河原かわはら町を流れ、河原町片山かたやま地内で千代川に流入する。流路延長三九・一キロ。若桜町内で加地かち川・吉川よしかわ川・舂米つくよね川・来見野くるみの川、八東町内で細見ほそみ川・小畑おばた川、船岡町内で大江おおえ川、郡家町私都きさいち川など大小三〇近い支流を合せ、流域面積は四一七・三平方キロに及ぶ。流域の大部分は古代には八上やかみ郡に属したが、同郡は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての頃、八東郡を分割、当川はおもに八東郡域を流域としたためこの呼称が生じたものと思われ、安元三年(一一七七)三月日の新興寺住僧等解案(新興寺文書)に「八東河」とみえている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報