八沢木口小道番所跡(読み)やさわぎくちこみちばんしよあと

日本歴史地名大系 「八沢木口小道番所跡」の解説

八沢木口小道番所跡
やさわぎくちこみちばんしよあと

[現在地名]大森町八沢木字前田

八沢木村の西端は亀田領・矢島領に接するため度々境論が起こり、元禄一三年(一七〇〇)と同一五年の二度にわたり江戸において幕府裁許を受けた(羽陰史略)。秋田藩はこれを契機に翌一六年、藩境四ヵ所を関所と定め、ほかは「小道番所と自今以後可申」と布告して境口の整備を図った(「被仰渡書抜」秋田県庁蔵)。八沢木口小道番所に留物役・御境口調役下代として勤めた遠藤七郎兵衛家の中村伝記(大森郷土史)にも「小道吟味役所を立て置かんと我が前なる街道べに御公義門を立て柴垣等まで厳しく御普請」したのは元禄一六年とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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