八重松村(読み)やえまつむら

日本歴史地名大系 「八重松村」の解説

八重松村
やえまつむら

[現在地名]会津本郷町福重岡ふくえおか

高田たかだ(現会津高田町)南原みなみはら(現会津若松市)を結ぶ道路の両側には集落があり、北東大八郷おおはちごう村。「会津風土記」に「昔有白山権現祠、其側有一松樹、其枝八重、氏郷斬之、神為之祟、因復植松一株、今尚在焉」とあり、村名はこの松によると思われる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に高八一一石余とある。南の沢が狭いため用水不足で、氷玉ひだま川の堰水を用いていたため、火玉村(福永村)と水争いとなり、元和八年(一六二二)当村へ三日二夜、火玉村へ一日一夜通水することで解決した(新編会津風土記)。また明暦二年(一六五六)築堤の溜池も現存する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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