六ノ坪遺跡
ろくのつぼいせき
掛川市街北西の丘陵地帯南端に位置し、南西に延びる標高四〇メートルの細い丘陵に立地している。弥生時代後期から古墳時代前期にかけての集落跡と奈良・平安時代の官衙的遺構群が重複し、古墳も営まれた。平成二年(一九九〇)から翌年にわたり全面調査が行われた。弥生後期から古墳時代前期の集落跡は、楕円形・円形・方形の竪穴住居群が重なり合いつついくつかのグループを作って展開し、東辺に方形周溝墓群が営まれている。奈良時代から平安時代の遺構群は、掘立柱建物跡三七・溝跡五・柵跡五・竪穴住居跡二などからなる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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