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緑釉 リョクユウ

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デジタル大辞泉の解説

りょく‐ゆう〔‐イウ〕【緑×釉】

陶磁器の釉(うわぐすり)の一。鉛釉(えんゆう)の一種で発色剤の銅の酸化により、鮮やかな緑色を呈する。西洋・東洋で紀元前後から使用される。

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百科事典マイペディアの解説

緑釉【りょくゆう】

酸化銅を呈色剤とする緑色の(うわぐすり)。鉛を溶媒剤とする場合は,800〜900℃の低火度焼成でこの発色を得る。西方では前2世紀頃から,ローマ領域で流行。中国では戦国時代に始まり,漢代の墳墓の副葬品にある緑釉陶が数多く知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

りょくゆう【緑釉】

陶磁器や瓦塼(がせん)など窯業製品の表面にかける釉(うわぐすり)の一種。一般に釉はガラスと同じケイ酸塩化合物であるが,ケイ酸と酸化鉛を主成分としたもの,700~800℃ほどの低い温度で溶け,艶のある滑らかな鉛釉となる。この鉛釉に呈色剤として微量の銅が加えられていると,緑色に発色して緑釉となり,銅の量によって濃淡を生じる。また,この緑釉をかけた製品,緑釉陶を略して緑釉と呼ぶことも多い。出土品の分析によると,酸化鉛は50~70%,銅は酸化銅として1~3%含まれ,残りのほとんどは二酸化ケイ素となっている。

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大辞林 第三版の解説

りょくゆう【緑釉】

陶器の釉うわぐすりの一。鉛を含む低火度釉で、銅を呈色剤とし、鮮やかな緑色を発する。また、緑釉を施した製品(緑釉陶)をさすこともある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

緑釉
りょくゆう

陶磁器の緑色に呈発する釉薬。鉛を溶媒とし、呈色剤の銅の酸化によって緑色を呈し、その量で濃淡が生ずるが、これには低火度緑釉と高火度緑釉の2種がある。800℃内外で製される低火度緑釉は、中国では戦国時代(前4~前3世紀)に創始され、流行普及した漢代では瓦(かわら)や煉瓦(れんが)、明器(めいき)の陶俑(とうよう)・壺(こ)などが多数焼かれており、唐代には華麗な唐三彩にも用いられた。西アジアでは西暦前後にローマ帝国領内のシリア方面で焼かれており、また朝鮮半島では百済(くだら)、統一新羅(しらぎ)などに多くみられる。日本では正倉院宝物の奈良三彩(後8世紀ころ)に緑釉があるが、単彩ではもうすこし早い時期(7世紀ころ)に始められたと推測される。平安時代には平安緑釉として単彩で用いられたが、鎌倉時代以後はしばらくとだえ、桃山時代にふたたび交址(こうち)三彩の技術の導入により、楽焼・京焼を含む多彩な製品へと展開した。
 高火度の灰釉陶系の緑釉は、同じく銅を呈色剤として1250℃前後で製される。東洋ではベトナムで11世紀ころにこの釉法がくふうされ、日本ではまず美濃(みの)(岐阜県)の妙土(みょうど)窯が16世紀後半に試みており、17世紀初頭には美濃焼元屋敷窯の織部(おりべ)陶で大いに用いられた。[矢部良明]
『楢崎彰一編『日本陶磁全集5 三彩・緑釉』(1977・中央公論社)』

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世界大百科事典内の緑釉の言及

【奈良三彩】より

…奈良時代から平安時代にかけて焼かれた低火度の鉛釉瓷で,日本最古の施釉陶器。一般には平安時代の緑釉を含めて奈良三彩,緑釉あるいは彩釉陶器と呼ばれている。当時の文献や古文書には〈瓷〉〈瓷器〉〈青瓷〉〈青子〉などの用語がみられ,シノウツワモノ,アオシと呼ばれていた。…

※「緑釉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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