六一詩話(読み)りくいつしわ(その他表記)Liu-yi shi-hua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六一詩話」の意味・わかりやすい解説

六一詩話
りくいつしわ
Liu-yi shi-hua

中国,詩の評論集。宋の欧陽修の著。1巻。題名は欧陽修の晩年の号が六一居士であったのに基づく。古今の詩について,その佳句について論じたり,考証について述べたり,またその字句意義を記したりした約 30条の記事から成る。このような形式で詩を論じた最初の書であり,以後司馬光の『続詩話』,厳羽の『滄浪詩話』をはじめ,同時代や後世の詩論書が多く「詩話」の名を題名に取入れ,ついに詩歌評論の一つの形式として定着した。

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