六仙寺村(読み)ろくせんじむら

日本歴史地名大系 「六仙寺村」の解説

六仙寺村
ろくせんじむら

[現在地名]伊万里大坪町おおつぼちよう

伊万里川中流域で、東部丘陵。慶長絵図に「中野原ノ内 六千寺」とあり、貞享四年(一六八七)改の郷村帳には「六泉寺村」と記され、今岳いまだけ村の枝村となっている。小字名に加志田かしだどうまえなどがある。

文永六年(一二六九)七月二〇日付の源留譲状案(伊万里文書)に「恒吉名 山口里五坪弐段、梶水里十二ゝ弐段弐杖中、加志田里五段参杖、南里壱段参杖、榎本十一ゝ参段弐杖、十二坪壱段弐杖、十六北里中、長野里十一坪五段、同弐段、十三ゝ参杖中」とあり、条里制の里・坪名が記載され、加志田は里名であったことがわかる。

柳井町やないまち(現大坪町の字名)は伊万里町の東部に接続する街村であるが、文政三年(一八二〇)の「高橋、伊万里迄筋見立之図」によれば、大縮尺の道路図であるのに分岐点の地蔵堂だけで集落の記入がなく、明治になってからの集落であることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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