六価クロム土壌汚染(読み)ろっかクロムどじょうおせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六価クロム土壌汚染」の意味・わかりやすい解説

六価クロム土壌汚染
ろっかクロムどじょうおせん

産業廃棄物による土壌汚染一つ。 1975年春,日本化学工業小松川工場から排出されたクロム鉱滓が東京都江戸川区,江東区などを中心都内 100ヵ所以上,推定約 100万tも埋められていることが判明,これに大量に含まれる六価のクロム化合物人体を糜爛させることから大きな問題となった。また,産業廃棄物の処理方法をめぐって社会問題を引起した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android