デジタル大辞泉 「六百番陳状」の意味・読み・例文・類語 ろっぴゃくばんちんじょう〔ロクピヤクバンチンジヤウ〕【六百番陳状】 鎌倉初期の歌論書。1巻。顕昭けんしょう著。六百番歌合における藤原俊成の判詞に異見を述べたもの。御子左みこひだり家(俊成)と六条家(顕昭)との対立を背景として、歌論史上、重要な資料。顕昭陳状。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「六百番陳状」の意味・読み・例文・類語 ろっぴゃくばんちんじょうロクヒャクバンチンジャウ【六百番陳状】 鎌倉初期の歌論書。一巻。顕昭著。「六百番歌合」の判詞に反論した書。風情尊重、着想用語の自由、題材の無制限などを主張。「万葉集」を重視し、広範な知識で故事旧例を引用しつつ考証的に論述している。御子左家と六条家との激しい対立を背景として、歌論史上、重要な資料。顕昭陳状。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の六百番陳状の言及 【六百番歌合】より …俊成判は余情,優艶を重んじ,《源氏物語》尊重を説くなど,歌評の精髄の観があって,歌論史的位置はきわめて高い。顕昭と寂蓮の〈独鈷鎌首(とつこかまくび)の争い〉は有名であるが,顕昭は俊成判を不服として,《顕昭陳状(六百番陳状)》(陳状)で反駁した。【竹下 豊】。… ※「六百番陳状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by