知恵蔵mini 「共同養育」の解説 共同養育 結婚が破綻した後も父母がともに子育てに関わることを指す言葉。離婚後、父母ともに親権をもつ共同親権が確立した先進国では同養育が通常となっている。先進国の多くは離婚後も両親がともに親権を持つ「選択制共同親権制度」を採用しており、父親も子育てに関与するが、日本では片方の親が親権を持つ「単独親権制度」を採用しており、離婚後は母親が親権を持ち単独で子育てをするケースが多い。2020年7月、欧州議会は加盟国の国籍をもつ者と日本人の結婚が破綻した場合などに、日本人の親が日本国内で子どもを一方的に連れ去るケースが相次いでいるとして、連れ去りを禁止する措置や共同親権を認める法整備などを求める決議を採択した。これを受け、政府は同養育についての検討を進め、超党派議員連盟は法整備推進を政府にはたらきかけていく方針で確認した。 (2020-8-4) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報