内乱誌(読み)ないらんし(その他表記)De Bello Civile

日本大百科全書(ニッポニカ) 「内乱誌」の意味・わかりやすい解説

内乱誌
ないらんし
De Bello Civile

古代ローマ共和政末期の政治家カエサルの作品。全三巻。カエサルとポンペイウス一派の内乱記述。紀元前49年1月内乱に突入してから、ポンペイウスを追ってアレクサンドリアに達し、アレクサンドリアの戦争に入るまでの戦いを記したもの。同年8月のファルサロスの決戦頂点に達する戦争の叙述で、共和政国家と自らを守るためという旗印の下に行われた戦いの正当性の主張を、生き生きと、簡潔で客観的な筆で展開した弁明と宣伝の書。執筆の時期については諸説あるが、前48年から前47年初めにエジプトで書いたとみられる。公刊の時期は不明。ラテン文学の傑作である。

[長谷川博隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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