内典・外典(読み)ないてんげてん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「内典・外典」の意味・わかりやすい解説

内典・外典
ないてんげてん

仏教立場からみて、仏教の典籍仏典内典といい、仏教以外の典籍たる外典に対比せしめる。たとえば『大唐内典録』。仏教と非仏教を内・外で分ける考え方は一般的で、たとえば仏教の学問内明(ないみょう)といい、仏教の凡夫(ぼんぶ)を内凡といって外凡(げぼん)と区別する。また、仏教以外の宗教思想を外道(げどう)ともいう。ただし、中国では儒家が仏典を外典とよぶ例もある。

[奈良康明]

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