日本歴史地名大系 「内原王子神社」の解説 内原王子神社うちはらおうじじんじや 和歌山県:日高郡日高町萩原村内原王子神社[現在地名]日高町萩原 王子脇萩原(はぎわら)のほぼ中央、西(にし)川沿いに鎮座する。主祭神は皇太神。旧村社。熊野九十九王子の一で、古くは高家(たいえ)王子と称した。萩原にあって高家王子とよばれたのは、この辺りが中世高家荘であり、その総社であったためと考えられる。また若一(にやくいち)王子社・東光寺(とうこうじ)王子ともよばれたが(続風土記)、この名は王子のある王子脇(おうじわき)に隣して東光寺の地名が残ることと関連するとみられる。高家王子跡として県指定史跡。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月一九日条に「参大家王子社奉幣、其南昼養」とあり、脇書に「昼養所真如院大家庄司高大夫仮屋也」とみえる。ところが建仁元年(一二〇一)の「後鳥羽院熊野御幸記」や「明月記」には、高家の地名は記されるが王子は記されていない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by