内尾神社(読み)うちのおじんじや

日本歴史地名大系 「内尾神社」の解説

内尾神社
うちのおじんじや

[現在地名]氷上町三原

葛野かどの谷の最西奥に位置する三原の鶏みはらのとり谷の字南奥島みなみおくじまに鎮座する。祭神竜宮乙姫。旧郷社。三原の産土神。古くは三原の奥の丹治たんじの峰に鎮座し、丹治大明神・正一位内尾大明神と称したという。天平宝字五年(七六一)現地に移されたとも伝える。江戸時代には三原・大谷おおたに中野なかの三方みかたなか・下・上新庄かみしんじよう・下新庄・柿芝かきしば(村・町)長野おさの常楽じようらく犬岡いぬおか上成松あげなりまつ黒田くろだ・氷上・氷間下ひまが市部いちべからなる葛野一八ヵ村の産土神であった。祭礼日は九月九日(「丹波志」など)。古くより雨神として崇敬され、旱魃時には各地より多くの参詣者が雨乞に訪れたという。葛野庄内一八ヵ村の雨乞には古例により能楽奏進の祭式が奉納された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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