内裏粽(読み)だいりちまき

精選版 日本国語大辞典 「内裏粽」の意味・読み・例文・類語

だいり‐ちまき【内裏粽】

  1. 〘 名詞 〙 京都の餠屋川端道喜の製する粽の俗称。道喜代々は御所西辺烏丸(からすま)通上長者町下ルに住み、餠や粽などを禁裏に納めたところからいう。御所粽。道喜の粽。
    1. [初出の実例]「昔天子粽を御覧じて、一段おもしろきよし、勅諚あれば、それよりして京わらんべども、内りちまきと申しならはし候」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内裏粽の言及

【ちまき(粽)】より

…また,ササちまきは〈京師の珍菓〉で宮中でも最も賞味されるともしている。これがいわゆる道喜(どうき)ちまきで,内裏ちまき,御所ちまきの別称もある。朝比奈ちまきは,中国では6世紀の《斉民要術》,日本では《和名抄》が記載した製法をそのまま伝えたもので,いまでも〈あくまき〉の名で鹿児島地方で行われている。…

※「内裏粽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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