内親城跡(読み)うちおやじようあと

日本歴史地名大系 「内親城跡」の解説

内親城跡
うちおやじようあと

[現在地名]白石市白川内親

標高一二〇メートルの根城ねじよう山山頂部に位置し、真下を東北本線のトンネルが通る。東・南は山岳地、西正面は白石川に臨む急傾斜で、守るにやすくそのうえ眺望もきき、しかも白石から柴田地方に通ずる交通の要衝にあたる。「古城書立之覚」によれば、本丸・二の丸いずれも面積五一〇坪ずつ、「有城主宮内因幡と申者」とある。「伊達世臣家譜」の宮内氏家譜に「宮内本称遠藤」とあり、もとは遠藤氏を称した。因幡守盛房のとき長井ながい宮内みやうち(現山形県南陽市)に住し、伊達家一一代持宗の代に臣従し、同一三代尚宗の代の延徳三年(一四九一)に田六千石を賜って「刈田郡内親城」に移ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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