根城(読み)ねじろ

精選版 日本国語大辞典 「根城」の意味・読み・例文・類語

ね‐じろ【根城】

〘名〙 (「根本の城」の意)
根拠とする城。主将大将居城本丸本城
※籾井家日記(1582頃)一・摂州青野合戦事「明れば天正三年亥の三月〈略〉先づは青野の城を乗返され、繋ぎの根城の御用意の由也」
② (転じて) 行動の根拠とする場所。仕事や計画の根拠となる所。根拠地
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉三「又雄さんはまだ飯島先生の宅を根城(ネジロ)にして居た」

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デジタル大辞泉 「根城」の意味・読み・例文・類語

ね‐じろ【根城】

本拠とする城。主将の居城。本城。→出城でじろ
行動の根拠とする場所。根拠地。「町はずれの旅館根城取材を進める」
[類語]拠点本拠根拠地足場立脚地基地陣地陣営戦陣本陣本営本丸牙城地盤足掛かりベース

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事典・日本の観光資源 「根城」の解説

根城

(青森県八戸市)
日本100名城指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

日本の城がわかる事典 「根城」の解説

ねじょう【根城】

八戸根城(はちのへねじょう)

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の根城の言及

【曲輪】より

…近世城郭では天守を備えた中心の郭を本丸,その外側に隣接して城主の館邸の設けられた郭を二の丸,さらに外側の家臣屋敷などの並ぶ郭を三の丸と呼ぶのが普通で,その他の諸郭に西の丸などの方角,あるいは人名を冠した呼称が用いられる。中世城郭では本丸に相当する主郭を本城・実城(みじよう)・根城(ねじろ)・一の城などと呼び,副次的な郭を外城・二の城,あるいは誰某屋敷などと呼んだ。また主郭に対する位置から腰郭・袖郭・出郭,形態から帯郭・千畳敷,機能から捨郭・隠郭・水の手郭・武者溜(だまり)・横矢などの呼称がある。…

※「根城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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