旺文社日本史事典 三訂版 「内閣制度」の解説
内閣制度
ないかくせいど
大日本帝国憲法に先立つ1885年太政官制に代わって創設。初代内閣総理大臣は伊藤博文。同時に宮中・府中の別が明らかにされ,内閣の行政府としての立場が確立した。大日本帝国憲法のもとでは,内閣は天皇に任命された総理大臣と,各国務大臣によって構成,各大臣は天皇に輔弼 (ほひつ) の責任を負った。したがって天皇の私的行政機関という性格が強い。日本国憲法のもとでは,内閣は国会で指名された総理大臣と,総理大臣の任命した各国務大臣によって組織され,行政権の行使については国会に対し連帯責任を負う。
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