内閣〔明・清〕

山川 世界史小辞典 改訂新版 「内閣〔明・清〕」の解説

内閣〔明・清〕(ないかく)

明清時代の中央政治機関。明の洪武帝が,皇帝親政の体制下に政務補佐のため殿閣(でんかく)大学士を設置したのに始まる。のち補佐の任にあたるものを内閣大学士と称した。清は初め内三院を設けたが,康熙(こうき)帝以後内閣と称した。内閣は行政権を持たなかったが,明では後期権力を強めた。清では軍機処の設置後その権力は弱まった。清末に廃され,中華民国では責任内閣制が起こった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android