内閣〔明・清〕

山川 世界史小辞典 改訂新版 「内閣〔明・清〕」の解説

内閣〔明・清〕(ないかく)

明清時代の中央政治機関。明の洪武帝が,皇帝親政の体制下に政務補佐のため殿閣(でんかく)大学士を設置したのに始まる。のち補佐の任にあたるものを内閣大学士と称した。清は初め内三院を設けたが,康熙(こうき)帝以後内閣と称した。内閣は行政権を持たなかったが,明では後期権力を強めた。清では軍機処の設置後その権力は弱まった。清末に廃され,中華民国では責任内閣制が起こった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

関連語 こうき 康熙

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む