殿閣(読み)デンカク

デジタル大辞泉 「殿閣」の意味・読み・例文・類語

でん‐かく【殿閣】

宮殿楼閣。宮殿。御殿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「殿閣」の意味・読み・例文・類語

でん‐かく【殿閣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 宮殿と楼閣。宮殿。ごてん。
    1. [初出の実例]「首尾分形浮殿閣、雌雄半体跨池塘」(出典経国集(827)一三・重陽節得秋虹応製〈橘常主〉)
    2. 「殿閣(テンカク)悉く焼払しかば」(出典:太平記(14C後)二八)
    3. [その他の文献]〔漢書‐王莽伝〕
  3. 中国、朝廷の蔵書庫。その大学士や学士などは高官の兼官。転じて宰相の称。→殿閣大学士

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「殿閣」の読み・字形・画数・意味

【殿閣】でんかく

宮殿と楼閣。〔漢書、王伝下〕(三年)夏、蝗東方より來(きた)り、蜚(と)びて天を(おほ)ふ。長安に至り、未央宮に入り、殿閣にる。民を發し、賞を設けて捕す。

字通「殿」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の殿閣の言及

【殿閣大学士】より

…その起源はすでに唐代にみられる。宋代の殿閣は朝廷の蔵書庫で,殿閣の職を館職といい,宰相や有能な官吏にこれを兼任させて儲才の地とした。遼,金,元もおおむね宋制にならったが,明代にいたってとくに政治上重要な地位をしめるようになった。…

※「殿閣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android